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九識霊断法の話

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日蓮大聖人さまが遺された秘法

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手を合わせて霊断を受ける女性

九識霊断法とは

「くしきれいだんほう」と読みます。略して霊断法「れいだんほう」または霊断「れいだん」ともいいます。
「困ってしまった。どうしたらいいのだろう。誰に聞いたらいいだろうか。」そんなことはありませんか?
親戚や会社の上司に言えないこともありますし、先のことがどうなるかわからない世の中で、聞かれた方だって答えに困るはずです。
病気になったら病院へ行くと同じように、困ったことがあったらお寺へ行き、お坊さんにお話を聞いていただき、その運命を九識霊断法で示してもらう。
迷っていたことが解決できるように最適な道をご指導してもらう。それが九識霊断法です。
九識霊断法は人の運命を予知する秘法です。
したがって悪い運命の流れがあれば、改善して良い方向にすることができますし、またよい運命の流れの人は、それが悪い方向へ向かわないようにしたり、さらに良くすることもできます。まことに不思議です。
しかし誰でも簡単に行えるというものではありません。九識霊断法の相伝宗主(そうでんそうしゅ)より免許をいただいた僧侶だけです。
この免許を有する人を「霊断師(れいだんし)」といいます。

日蓮宗聖徒団第50回記念大会。身延山大本堂と五重塔の前で整列する全国聖徒団。

霊断は霊山浄土 断疑生信の略

九識(くしき)という言葉は普段聞いたことがないので、何のことかと思われるかもしれません。
これは私たちの心の一番深いところにある不思議な心理のことです。
また霊断(れいだん)という言葉からは、何か霊を取り除くとか霊を断ち切る、といったイメージを思い浮かべるかもしれません。
霊断とは「霊山浄土(りょうぜんじょうど)断疑生信(だんぎしょうしん)」という言葉を略したもので、霊山浄土という仏さまの国に住むために疑いを断って信をおこすこと、すなわち私たちが真に幸せな人生を歩むための根本的な意味を持っております。

創祖行道院日煌聖人御肖像

九識霊断法の誕生

九識霊断法がどのように生まれたのかと申しますと、これは日蓮宗聖徒団(にちれんしゅうせいとだん)の初代首導(しゅどう)ならびに、日蓮宗霊断師会(れいだんしかい)の初代総裁(そうさい)であられた創祖行道院日煌聖人(そうそぎょうどういんにちこうしょうにん)髙佐日煌猊下(たかさにちこうげいか)が、経験心理学と唯識観(ゆいしきかん)(仏教に古くからある心理学)を深く研究して確立された「整識観(せいしきかん)」という学問によって、人間には誰にでも心の奥底に九識があることをはっきりされたのです。
この整識観の内容は非常に膨大なものなので省略しますが、この九識を具体的に用いることができれば、あらゆることを見通せる事実が学問的にはっきりしました。
創祖行道院日煌聖人は仏教の難しい学問である十二縁起(じゅうにえんぎ)や運命観(うんめいかん)などを土台として研究を進め、日蓮大聖人さまの遺された妙法蓮華経の五字に、森羅万象(しんらばんしょう)(現実のあらゆる世界)が包み込まれていることを突き止められ、十数年の年月をかけ、ここに九識霊断法を完成されたのであります。

真剣なまなざしで宿題をする小さな手

幸せに必要なことは?

そう問われたら、多くの人が最初に思い浮かべるのは「努力」という言葉ではないでしょうか。
例えば一生懸命勉強して、良い学校に入学し、希望の会社へ入社できれば、安定した収入も地位も獲得できるといった、いわゆる自分の力で運命を切り開くということです。
しかし、努力をすれば必ず思い通りに運命が切り開けるかといえば、残念ながらそれほど単純なものではありません。

対人関係によっても人生は左右される

複雑に要素が絡み合う運命

対人関係によっても人生は左右される人はこの世に生まれる時点で、すでに変えられないさだめを背負っています。
例えば、男女の性別であるとか、誰々の両親の下に生まれたとか、家は裕福であったとか貧しかったとか、日本人に生まれたとか、自分の考えや努力ではどうすることもできない要素があります。
また、私たちの運命は自分と他人との対人関係によっても、人生が左右されます。
例をあげれば、学校の教師の性格や指導方針によって生徒が影響を受けたり、結婚した相手による家庭の状態や、病院での担当医の能力、運転をしていた時のもらい事故など、私たちの運命には、世間でいう「たまたま」といった世界もあります。

問題を解決し、よろこびを

総合的に判断し、解決の道を示す

問題を解決し、よろこびを私たちの運命には自分の意志ではない他から働くものがあります。
例えば、神仏のお守りによるご利益、霊験、奇跡や霊的な作用など、目に見えない神秘的で不思議な力の影響も忘れてはいけません。
このようなさまざまな要素が綾をなして複雑に絡み合い、運命が成立しているのです。
歴史ある日蓮宗の寺院に救いの道があるのです。
九識霊断法によれば、問題をかかえた人の運命をさまざまな要素から霊断師が総合判断し、どこがよいのか、あるいはどこが悪いのかが過去・現在・未来とはっきりわかります。
ですから、家庭運をはじめとして業運、金運、選挙、入札、交渉、取引、入学入社、移動、旅行、天候、病気、不登校、いじめ、引きこもり、結婚、離婚、霊障など、私たちが生活する上でのあらゆる問題に対処できる秘法が九識霊断法なのです。

丘の上で手をつなぐ三世代家族

九識霊断法と救い

霊断法の原理となったものは、日蓮宗で読んでいるお経「法華経(ほけきょう)」の中に説かれている寿量ご本仏さまの救いです。
そしてその救いの恩徳(おんとく)が未来の災難や、不幸、不運を予知し、健康と経済と精神を豊かにする生活を確実に指導していただけるのです。
真冬の桜並木を想像してみてください。葉っぱ一枚残らないその姿には、春の満開の美しい姿はどこにもありません。
ですが大自然に備わる手続きと時を得れば、また花は咲くのです。寿量ご本仏さまの功徳も同じです。
妙法蓮華経の五字にこもる神秘なる救いは、ただ信の一字「信じること」によって、必要な功徳が霊断法を通して、現実にあなたの手に渡り、花開くのです。

かけがえのない大切な人のために

過去・現在・未来を見通す

私たちの人生は日々災難(いろいろな問題)に取り巻かれているといっても過言ではありません。
災難はいつどこで起こるかわからない、とっても嫌なものです。
あなたも経験があると思いますが、人はそれに対し施す術がないのが実情ではないでしょうか。
いつも災難と隣り合わせにいることは、賢い人も愚かな人も皆同じです。
ですから過去・現在・未来を見通す霊断法は、すばらしい法術(ほうじゅつ)といえるのです。